PCOS治療・妊活、不妊治療

【インスリン抵抗性】多嚢胞性卵巣症候群と糖尿病・脂質異常症・高血圧【PCOS】

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多嚢胞性卵巣症候群(以下:PCOS)と一緒によく耳にする、糖尿病や脂質異常症、高血圧についての話をしようと思います。

PCOSの主な原因は原因は、まだ解明されていません。

ですが「関連性があるのではないか・注意すべき」とされている病気がいくつかあります。

ふぇる

PCOSの女性は、不妊以外のリスクも抱えています。

その中でも、糖尿病脂質異常症(中性脂肪・善玉/悪玉コレステロール血圧に注目してみました。

どれもPCOSで肥満の方や40歳以上の女性は注意が必要、とされている病気です。

 

この記事を書いている私はまだ20代で、月経不順になる前~現在もBMIは21.0前後の標準体型。心配する必要あるの?と、思われる方もいらっしゃるかもしれません。

確かにリスクは低いかもしれませんが、私はPCOSと判明してから、これらに対して少なからずは意識をしています。

 

もちろんPCOSが治ってくれることを望んではいるのですが、残念ながら30代・40代になっても治らないかもしれません…。

そもそも一度診断されている時点で、仮に治ったとしても一般女性よりもリスクが高い可能性があるのでは?と個人的には思っています。

どちらにせよ、加齢と共に健康リスクは上がっていきます。

それならば今のうちから生活習慣を見直して、身体の変化を見逃さないようにしよう!と考えた訳です。

 

では実際に、どうやって健康チェックするのか&生活習慣を改めた話を病気ごとにまとめていこうと思います。

 

✔この記事を読んでわかること

・PCOSとインスリン抵抗性や糖尿病・脂質異常・高血圧について。

・健康診断の大切さ。

・実際に食生活を改善した話。

ふぇる

1年に1回、健康診断を受ける前提のお話です。

 

PCOSと糖尿病

PCOSの女性は、糖尿病のリスクが高いと言われています。

中には、PCOSの原因は糖尿病だ!と謳っている記事もあるぐらいです。(※現時点で原因は解明されていません。)

糖尿病もいくつか種類がありますが、PCOS関係の記事での糖尿病はほぼⅡ型糖尿病のことを指しています。

 

実際にPCOS患者の約半数以上は、Ⅱ型糖尿病の原因の一つであるインスリン抵抗性が高い状態だと言われています。

インスリン抵抗性とは、インスリン(食後に上昇する血糖値を正常範囲まで下げてくれるホルモン)が効きにくくなった状態を意味します。

つまり、血糖値を正常範囲に戻すために過剰なインスリンを必要とする状態になるということです。

そのためインスリン抵抗性がある人は、空腹時の血糖値やインスリン値が高い傾向にあります。

またHbA1c(NGSP)という糖尿病の指標が高い場合もあります。

インスリン抵抗性がある人は、将来的にⅡ型糖尿病になる場合があります。

そのためクリニックによっては、PCOSと診断された段階でインスリン抵抗性を検査する場合もあるようです。

 

一般的な健康診断では、インスリンの数値やインスリン抵抗指数(HOMA-R)までを検査することは少ないですが、空腹時の血糖値やHbA1c(NGSP)は検査されているはずです。

糖尿病の場合、この2値の数値が高いことが多いため、簡易的ではありますが判断基準にすることは可能です。

ちなみに私の場合は、ドクターに過去4年分の健康診断結果を見せたところ、「現時点ではインスリン抵抗性の検査まではしなくて良いだろう」と判断されました。

ふぇる

そのため糖尿病の治療も、糖質制限も行っていません。

実際の検査結果がこちらです。
空腹時の血糖値
【60~99】
HbA1c(NGSP)
【4.6~5.5】
2020年824.9
2021年865.0
2022年784.9
2023年805.0
(【】内は基準値 / 血糖値の単位:mg/dℓ・HbA1cの単位:%)

血糖値とHbA1cどちらも正常値ですね。

血糖値は採血をしたその瞬間の値のため、食後高血糖タイプ(かくれ糖尿病)の場合、空腹時検査では正常値内に収まる可能性があります。

ただし、HbA1cは1~2ヶ月前から現在までの血糖の良し悪しがわかる検査なので、血糖値は正常でも糖尿病の場合、こちらの数値のみが高くなることがあります。

数値が異常に高い場合は健康診断の段階で要再検査と判定されると思いますが、どちらか片方(特にHbA1c)の数値が高い場合は注意が必要です。

 

インスリン抵抗性の改善方法は、主に運動療法(ウォーキングなどの有酸素運動)になります。

ただし現時点で肥満体型であったり、毎日甘いもの食べたり、ジュースを飲んだりする習慣がある人は、まずはそちらを改善していきましょう。

インスリン抵抗性は後に説明する、血中脂質や血圧に影響したり、メタボリックシンドロームなどを発症する恐れがあります。

 

実際ところ、Ⅱ型糖尿病になる人は数パーセントだと言われているので、生活習慣に問題がない人は過度に怯える必要はないと思います。

考えすぎるのは、逆にストレスになりかねません。

ただし実際に妊娠をした際は、妊娠糖尿病に注意する必要はあります。

 

PCOSと中性脂肪・善玉/悪玉コレステロール(脂質異常症)

PCOSの女性は、中性脂肪とLDL(悪玉)コレステロールが上昇・HDL(善玉)コレステロールが低下する傾向がある、と言われています。

インスリン抵抗性によって、血中脂質のコントロールに異常が生じ、脂質異常症になる場合があります。

その他にも肥満、脂質に偏った食事やストレス、運動不足などの生活習慣からとも言われています。

またコレステロールに関しては、持って生まれた体質や遺伝的な要素が影響することもあります。その場合は生活習慣や年齢が影響していないケースが多いです。

この3値は法定検診でも検査対象になっていると思いますので、健康診断成績表の数値をしっかり確認しましょう。

 

私の場合は月経不順になる前から、中性脂肪は基準値内・LDL(悪玉)が基準値より高い・HDL(善玉)がギリギリ基準値内だが低い傾向がありました。

母方の家系では女性はみんな高コレステロール気味の傾向があるので、PCOSが原因ではなく遺伝的な可能性も多少はあると思います。

もしかすると逆にこの遺伝的な要素が、PCOSの原因の一つになっている可能性も否めませんが…。

 

ただ仮に遺伝的な原因だったとしても、20代でこれはあまり良くない!と思い、2022年頃から約1年間ほど生活習慣を意識して改善してみました。

すると、なんと人生で初めて血液検査でLDL(悪玉)が基準値内に収まっていました。

実際の検査結果がこちらです。
HDL(善玉)コレステロール
【40~110】
LDL(悪玉)コレステロール
【60~119】
中性脂肪【30~149】
2020年5912765
2021年4913491
2022年4713650
2023年4811285
(【】内は基準値 / 単位:mg/dℓ)

LDLコレステロール値を下げるには、食事・睡眠・ストレスの解消・喫煙を控える・運動不足の解消などがあります。

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その中で"食事の改善"に力を入れてみました!

大豆たんぱくはコレステロールが体内に吸収されるのを抑えてくれるため、平日の朝食をパン食から白飯+納豆の生活に変えました。

また夜も豆腐を少なくとも2日1回は食べるようにし、牛乳ではなく豆乳を飲むように。

DHA・EPAもコレステロールの減少させてくれるため、それらが含まれる青魚も週1~2程度ですが、夕飯に食べる意識を。

サラダ等を食べる時は、アマニ油も少しかけるようにしました。

その他にも食物繊維のある海藻・キノコ類も効果的で、週4~5で味噌汁にワカメを入れたり、積極的に料理の中にエリンギなどを混ぜたりしています。

 

まだ1年間なので、これらの効果でLDL(悪玉)コレステロールが下がったとは断定はできません。

ただ何年も高かった数値が突然下がったので、多少の効果はあったのでは?とモチベーションアップになりました!

また来年の数値が出た時に、このブログで良い報告ができたらいいなぁ…と思っています。

 

PCOSと高血圧(+低血圧)

PCOSの女性は妊娠糖尿病だけでなく、妊娠高血圧症候群妊娠高血圧腎症といった血圧に関する妊娠合併症のリスクも高いです。

インスリン抵抗性があれば、血圧のコントロールにも異常が生じ、高血圧になる場合があります。

また妊娠の有無に関係なく、高血圧になりやすいとも言われています。

高血圧の解消もまずは肥満の解消、また食事や運動など生活習慣の改善が挙げられます。

 

血圧も健康診断で検査対象になっていると思いますし、自宅でも簡単に計測することが可能です。

実家に帰った時は、いつも両親が使っている下記を借りて計測しています。

 

実は私は血圧を測定すると、常に低血圧(収縮期血圧100mmHg以下、拡張期血圧60mmHg以下)だったりします。

おそらく、洞性徐脈(安静時の心電図で脈が50/分未満)と診断されていることから、体質的なものなのではないかと。

そのため血圧に関しては、あまり実体験での話題がありません…。

ただPCOSだとしても、必ずこれらの疾患が発生する訳ではない!ということだけは、自信を持ってお伝えできます(笑)

 

実は低血圧は妊娠しづらいと言う話もありますので、妊活をしている身としてはあまり喜べなかったりします。

ふぇる

やはり、基準値内が1番安心!ってことです。

 

さいごに

どの病気も、健康診断の結果で簡易的ではありますが、意外とチェックできるものです。

繰り返しになりますが、最低でも1年に1回は健康診断を受けましょう。

また女性であれば2年に1度(偶数年)は、子宮頸がん検診(自己負担1000円前後)も受診することをオススメします。

子宮頸がん検診を健康診断と同日で受けられるクリニックであれば、わざわざ何度も出向く必要もありません。

 

自治体によっては、無料で様々な検査を受けられるクーポン等を配布していることもあります。

お住いの自治体がどんな補助制度を実施しているか、一度チェックしてみましょう!

こんな制度があったのか~!と、なるかもしれませんよ。

ふぇる

今回の記事はここまでになります。

最後まで目を通していただき、ありがとうございました!

 

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